リビングもこれまたさみしいくらいに家具がない。
ソファーとテレビ、テーブル。のみ。
のみだ。
あいつの部屋もこんな感じなのだろうか。
ソファーには小鳥遊が少し寝苦しそうに寝ていた。
でも、その表情は……。
「幸せそうに寝やがって」
呟くと、小鳥遊の瞼がピクリと動いた。そんな様子がおかしくてあたしはふっと笑う。
子供のような寝顔が可愛いな、なんて思った。
あたしはそんな小鳥遊のそばにしゃがんだ。
小鳥遊は不思議だ。
いつも大人びている。
でも何がしたいのかよくわからない。
するり。
小鳥遊に触れてみる。
肌、白っ!腕、細っ……!
華奢で女の子みたいだ。
だからこそ昨日こいつの力が強いことに驚いたのだ。