君に奇跡が起きますように



「く、苦しい」


あたしはもぞもぞと抵抗をするが、敵うはずもなく。


「……はぁ……」


もう諦めて、ただ無言であたしを抱きしめる小鳥遊に、身を預けた。


「水澤さん、好き」
「……ん」
「ほんと、すごい好き」
「う、るさい」

もう聞き飽きた!と言ってやっても、

ふふふ、とあたしの耳元で笑う小鳥遊。

それから、あたしの金髪を撫でる。

くすぐったくて、身を縮めた。


「お前……何がしてーんだよ」

あたしは呆れてそう言った。


「何がしたいとかじゃないんだよ」


そしたら小鳥遊は、空気みたいに笑って……。


ただ、水澤さんが好きなだけ。