君に奇跡が起きますように



「なんで、お前があたしを好きって言って、大我がお前を殴るんだよ」


首を傾げて、眉間にシワを寄せると小鳥遊はなぜかはぁ、とため息をついた。


「ほんっと、水澤さんって変なとこ鈍感だよね」


それは呆れを含んだような言い方だった。

バカにされているようでムッとする。

「わかんない?」

今度は眉をハの字にして問いかけてくる。

「わかるわけないだろ」

「そんなの……」


小鳥遊は眉を潜めた。

それからとん、とあたしの額を小突く。

った、と小さく声をあげてそこに手を持っていく。


「元居が水澤さんのこと好きだからに決まってるでしょ?」