君に奇跡が起きますように



「これは……ちょっと道中で熊に……」
「殺されたいのか?」
「ふはっ。冗談だって」


肩を揺らして、空気も揺らして、小鳥遊は笑う。

小鳥遊でも冗談は言うんだな、と少し感心した。

「……あの、ほら……」

珍しく歯切れが悪い。

「ん」
「水澤さんと仲良しな人たち、に会ったんだ、帰り」


仲良しな人たちって……思い浮かぶのは芽留たちの顔。


つーか、それしかいない。



「で?」

あたしは頭の中で整理してから、小鳥遊を促した。

「元居に、話があるって言われて。えっと、神田さん?と楠田は先に帰って、2人で……」

もごもごと言いづらそうに小鳥遊は話す。