君に奇跡が起きますように



一気に顔が上気した。そして抗議する間も無く、


「ん、」


ふわりと唇が重なった。

「な、何して……‼︎」


驚きのあまり、座ったまま距離を取る。


「ああ、ごめん。可愛かったから、つい」


動揺するあたしとは裏腹に、小鳥遊はしれっと言う。

つい、だと!?つくづく腹が立つ。


小鳥遊はいつも、今まで誰もくれなかった言葉を発する。

今まで向けられたことが無い位暖かい笑顔で笑う。


「……で?お前はどうしたんだよ」

あたしは、話を変えるように言った。


「え?何が?」


きょとん、と子供のような表情で聞き返す小鳥遊の頬に手を伸ばす。