君に奇跡が起きますように



みんなして、あたしに言うんだ。


『お前が悪い』


『もっと真っ当に生きろ』


『疑われるのはお前のせいだ』


教師や、周りの大人は、みんなぐれてしまったあたしにそう言った。


だったら、あたしはどうしたらよかった?


小3の頃、母は新しい彼氏を連れて来るようになった。

それまでにも彼氏は何人かいたが、そいつは今までで最低なやつで、よくあたしや母に暴力をふるった。

でも、お金だけは持っていた。

生活して行くには、耐えるしかなかった。


中学生になり、あたしは少しずつ荒れ始めた。

今思えば、探していたんだ。居場所を。

居場所がなかった。

苦しかった。