「あ、ミサキおはよー!」 ドアの向こうから聞こえる千草ちゃんの声に、びくっとした。 「おはよ、」 ミサキちゃんには珍しく、少し眠気の残った声。 「朝ご飯食べる? ココロが作ってくれたの。」 「心が…?」 ミサキちゃんがドアの向こうからこっちを見ているような錯覚に陥って、胸が苦しくなった。 「ええ…頂くわ。」 ダイニングに移動していく二人の会話が遠くなる。 会いたくない。 顔も見たくないのに、ミサキちゃんの声が聞きたい。 矛盾した欲求を抱きながら、枕に顔を埋めた。