その日、彼が電話をくれなかったら 私はどうなっていたんだろう。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「もしもし、心?」 電話だと、少し幼さの残る彼のその声を聞いたら、何故だか無性に悲しくなってきた。 何で私は紺野君を好きにならなかったんだろう。 何であんな人が好きなんだろう。 今でもこんなに苦しいくらいに。