拉致られる事、数分。


ようやく腕を離してもらえたと同時に、明日香が立ち止まる。


「…あの、」


帰っていいですかー?


心の声が訴えている。


「…よ」


「え?」


「…一時休戦よ!

どうやら今、一番危険なのはさっきの彼女みたいだからね。

まずは彼女とミサキ様がこれ以上くっつかないよう、お互い情報交換しましょう!」


「はぁ…」


明日香の勢いに押されて、思わず頷いてしまった。


あぁ…


私がストーカーの仲間入りするのも時間の問題?!


そんな訳で、


一抹の不安を覚えながらも、


こうして、新たにライバル兼ミサキちゃんLOVE仲間が出来たのだった。