ー4月、入学式ー

桜が満開に咲いている門をくぐって、私、加藤 唯は晴れて高校生になった。


教室に入ろうかどうしようかとぐずぐずしてたら

「ごめん、通してくれる?」

!!?
そこにはさらさらの髪の毛をした背の高い男子がたっていた。

『あ、ごめん』

「一緒に入ろっか?」

『…』

これが最初の出会いだった。