「お邪魔しまーす。」

この家に 入るのは
三回目になるはずだが
はじめて 挨拶をして 上がった。

奏太は しぶしぶ お茶を
運んできた。

「飲んだら 帰れよ。」

「帰るわよ。笑
泊まって 欲しかったわけ?」

奏太は 黙って お茶を飲んだ。

「あんた 隆とそんなに
親しくなったの?
さっき 隆とすれ違った。」

「あぁ。 お前 あいつと
仲いいみたいだな。」

あかねは キスをされたことは
隠して ふたりはどんな仲なのか
聞き出そうとしたが
逆に 質問され 変に動揺してしまう。