「お前 あかねのこと どう思ってる?」

「どうって。笑 別になにも。
彼女は モデルで 俺は
カメラマン それだけだ。」

「本当か?」

奏太の目を じっと見つめ
隆が 確認してくる。

「あぁ、本当だ。」

隆の 表情が急に 柔らかくなった。

「よかったぁ。笑
俺 あかねのことが 好きなんだ。
由佳と 別れて もう 恋をすることは
ないだろうと 思ってた。
でも あかねを好きになってしまった。」

「その話を なぜ 俺にする?」

「そうだよな。 すまない。
あ、そうだ。
由佳が 今 どうしてるか
お前 知ってるか?」

「知らない。 もう 関係のない話だ。」

「そうか。笑
男は 昔の彼女を なかなか
忘れられないと 言うが
女は 過去は過去だと すぐ割り切る。」

「だから なんだ?」

「お前 まだ 引きずってんじゃ
ないのかなって。」

「お前に 関係ない。
話が終わりなら そろそろ
帰ってくれ。」

「…。そうだな…。」

隆が ドアを 開け 帰ろうとした時
ドアを 開いた先に あかねがいた。