「なら 酒に溺れるのをやめろ。
僕は 酒で 悪態をつく人間を
世界で 一番 軽蔑する。じゃあな。」
そういい 奏太は金を置いて
帰ってしまった。
あかねに 対して 鋭い言い方をする
奏太に 美咲は 不思議に思った。
「あんたに 興味がないのか それとも
心配して 言ったのか
本当、わかんない男だね。」
「そうよ。 そう!
なにが 酒に溺れる人間を
軽蔑するよ?本当 あいつ 何様!
お酒の おかげで 恋心も 冷めたわ」
「でもあんたは 確かに
飲み過ぎよ!嫉妬心丸出しで
酔うなんて…珍しい。
よっぽど 好きなのね。」
「あぁ? 色目使ったくせにぃぃい。涙」
酔っ払ってる あかねは
突然 泣き出した。
(サバサバした 鉄壁の女が
こんなに 自分を見失っているなんて…)
美咲は 心の中で思いながら
事情を説明した。
「はぁー…ただの 作戦よ。全く。
美人の あんたに
興味を 示さないって言うから
ゲイか デブ専かと 思ったのよ!!」
「へ?」
「でもあの人
ゲイでも デブ専でも
なさそうね。
あんたに 興味を持った感じもない
彼女もいない。
もしかして…無性愛者とか…!?」
