撮影に 入ります!!

スタッフの 掛け声と共に
すぐさま 撮影が はじまった。

奏太は 自分の 意見を言うこともなく
隆と 共演者を 依頼通りに撮した。
撮影を 順調に 終え
チェックを している 奏太に
隆が 近づいてきた。

「お前が カメラマンに
なってるとはなぁ。」

「まぁな。」

奏太は 作業をしながら
生返事をした。

「まだ 俺を許せないか?」

「昔の事だ。 気にしてない。」

隆と目を 合わせ
簡単に 答えた。

そこへ あかねから 隆に
電話が かかってきた。

「もしもし あかね どうした?」

奏太の 目をみながら
あかねからの 着信をとった。
奏太は 表情ひとつ変えず
パソコンへ 目を向け 作業へ戻った。

( もしもし この間の お店って高い?
今日友達と 行きたいんだけど。)

「あぁ… そんなに 高くないよ。
俺が 予約とっておくよ。」

( 本当? 助かるー!じゃあ
今日の 19時で お願いしていい?)

「あぁ… わかった。」

\内田さん すいませーん/

アシスタントが 奏太を 呼んでいた。

\今 行く/

奏太の声が あかねにも 聞こえた。

( あの カメラマンとの 撮影なの?)

「あぁ…うん。
今 終わったとこ」

( そうなんだ!あいつ 注文多いし
指示も多いけど いい写真は撮るよ!
私が 保証する。笑)

「あぁ…笑
今日 俺も行っていい?」

( 女子会だから ダメ!)

「俺達の仲なのに? 笑」

( へんなこと 言わないで!
とりあえず
予約お願いね! また 連絡する。)

「あぁ。じゃあな。」