「誰の名前を 呼んでたのよ?
あんたと 友達じゃないことくらい
わかってるし!
なに 期待してんだか。」

奏太は 一瞬 昨日の キスのことが
頭によぎった。

「期待は していない。
次は ちゃんと ゆうさくの
ところへ 行け。」

「ゆうさく…?
あんたが なんで その名前を
知ってんのよ!!!!」

「お前が ゆうさくって言いながら
抱きついてきたんだろうが!!!」

つい 大声を 張り上げてしまった。

「え…抱きついた…??」

あかねは
ゆうさくの 名前を
呼んでしまったことよりも
酔っていたとは いえ 奏太に
抱きついてしまったことに
動揺していた。

奏太は 抱きつかれたことよりも
ゆうさくと いう人物が なんなのか
気になってしまっていた。