「ちょっと いいすか…?」
相手役の 蒼井が 撮影に
不満を 漏らしてきた。
「聞いてた 撮影と だいぶ
違うんすけど? なんで
尻に敷かれる 感じで写らないと
いけないんすか?」
カメラから 目を離し
「それが 一番 映えると思ったから。」
簡潔に 奏太が 答えるも
蒼井は 納得いかなかった。
「は?
かっこ良く撮って欲しいんすよね。
こんな 尻に敷かれた役より。笑
これなら 俺じゃなくても
務まるでしょ?笑」
「だったら 降りて貰って結構。
君は あかねさんの 4つ年下だろ。
年上の女に 可愛がられてる
一面も 君の魅力に
繋がると 思うけど。
いつもの 姿だけで 満足なら
それで いいが つまらないだろ。」
蒼井は 不満を持ちながらも
渋々 撮影を 続けることとなった。
