ひとり 夜道を歩きながら
奏太の 失礼な 言葉に腹を立てていた。

「なんなの!あの言い方!!
人に 好かれることは嬉しい!?
で?そういう つもりは
なかっただ!?はぁ?
はぁ!?はぁ!?はぁーー!?
ふざけんな!怖がり カメラマン!」

奏太は 家まで送って帰ろと
慌てて 追いかけて行くが
後ろ姿からも あかねが
怒っている 雰囲気が 伝わった。

危なくないように 姿が ギリギリ見える
距離で 彼女が 無事に家に
着くまで 見届けた。

( なにしてんだ、俺は!?
これじゃ ストーカーと疑われても
仕方がないじゃないか… )

自分の 咄嗟の行動に
納得できぬも 奏太も自身の家へと
帰っていった。