映画を 見終えると 奏太は
すぐに 電気をつけた。

「わざわざ 見るものではないな。」

「怖がってたくせに。笑」

「うるさい…」

小さな声で 強がった。

「ね?この前 隆になにか
言われたりした? 」

「いや…特に。」

奏太は 嘘をついた。
あかねは 何故 嘘をつくのだろうと
思ったが 自分の正直な気持ちを
奏太に 伝えることにした。

「私、あんたのこと
好きになっちゃってるかも」

突然の 告白に 奏太は 驚き
嬉しい気持ちも 持ち合わせていたが
隆の 顔がすぐ 思い浮かんでしまった。

「そうか。 僕は
そういうつもりじゃなかった。」

奏太の 発言に あかねは 一瞬
固まってしまった。

「え。そうだよね…笑
そうそう。 何日か 一緒に
過ごした だけで急に
好きになっちゃったなんて
どうかしてるよね!?笑
ごめんごめん。」

「いや…。でもまぁ 嬉しくは思う。
人に 好かれると言うことは。」

「はぁ!?なに その言い方!
馬鹿にしてるの?!」

「いや。してない。」

「してるでしょ!!!」

「してない!!!」

「もう いい。」

喧嘩に なってしまった。
気まずくなった あかねは
その場に 居づらくなってしまい
そのまま 部屋を出ていった。