「はぁ〜。なにを着ても 様になる。
鏡よ鏡 世界で一番
美しいのは だぁれ?」

そう言って 控え室で
自分に見惚れている女、あかねだ。

26歳 モデル
端正な顔立ちに 手足の長いスタイル
目を引く 美人だが 少々
性格が わるかった。

「それなのに 世間では
イマイチ 売れない 」
マネージャーが そっと呟く。

「世間は まだ気づいてないのよ!
可愛いと 美しいは 違う!!
なんで 可愛いばかりが チヤホヤ
されるわけ?? 若けりゃいいの?
もっと 仕事 貰ってきなさいよ」

「はぁ。その言い訳から
早7年。 もともと 老け顔だし
今からが 勝負どこだと 思っては
いるが…
その 性格がなー。
もっと おしとやかな女性に
なれば仕事も 増えるのに」


「マネージャー?
強さも 美しさの ひとつよ 」

あかねは 不敵な笑みを 浮かべながら
マネージャーに言い返した。

「すみません!あかねさん。
カメラトラブルが 起きてしまって、、
もう しばらく 待機しててください」

「はぁい♪」

一旦 撮影が 中断した。