一階に降りて靴を履き替える。
下校時の人混みの中、
正門の横でぼーっと立って
待っている葵の姿を見つけた。
あたしも急いで
葵に駆け寄った。
「葵っ…」
ー‼︎ー
葵に声をかけようとした時だった。
誰かに左手を掴まれる。
「あ…。」
後ろを振り返ると、
宮原先輩が立っていた。
「ひなたちゃん、この間
どーしたの⁇」
「え…あ、えっと。
急用を思い出しちゃって…。
すみませんでした…。」
宮原先輩とこうして会って
まともに話すのは
この間ジュースを買いに行って
逃げた時以来だった。
「そうならそうと一言
言ってくれたら良かったのに。」
「すみません…。」
「うん。いいよ♪
あ、一緒に帰ろーよ♪」
あたしの左手が
そのまま宮原先輩に
引っ張られた時だった…
「あ、あのっ…‼︎」
「おい。」
ー‼︎ー

