星空の日に










それからあたし達は
テント張りも、ライン引きも終えて
教室に戻った。



教室に戻ってクラス全員が揃うと、
いつもより早いホームルームが始まった。




「えー、今日は体育祭の準備、
ご苦労だったな‼︎明日はいよいよ当日だ。
クラス全員で最高の思い出になるよう、
頑張ろうな‼︎」


担任は明日に向けて
張り切っていた。



「張り切ってるね〜。
見てるだけで暑苦しいよ〜。」

「うん、うん。」


あたしと早奈英は
手で風を仰ぎながら、
ホームルームが早く終わらないかと
願っていた。




「今日は明日に向けて早めの
下校になるが、気を抜いて
帰りに問題を起こさないようにー‼︎
じゃ、終わりだー‼︎」


「起立、姿勢、礼。」

「「ありがとうございました〜。」」






「やったぁー♪やっと終わった♪
ひなた、これからどーするの⁇」


ホームルームが終わったのと同時に
早奈英はあたしの顔を覗き込む。


「葵と…ちょっと。」


「え⁉︎うっそー‼︎
ようやくそんな関係に⁉︎」


早奈英は目を見開いて
手を頬に当てた。



「ち、ちがう‼︎
別にそんなんじゃ…。」


「ひなたもさ、そろそろ
素直になってもいいんじゃない⁇」


「素直にって言われても…。
あたしには分かんない感情だよ…そんなの。」


「ま、焦らずゆっくりだねっ♪
今度は私がひなたの背中を
押す側なんだからっ‼︎」



早奈英はそう言うと、
ニコッと笑った。


「じゃー、頑張ってね‼︎
また明日ねーっ♪」


「ちょっ…‼︎」




もう…。
頑張るって…何をだよ…。



早奈英がいなくなって
少ししてから、
あたしも鞄を持って
正門に向かった。