「あ、そう言えば
葵達、借り物競争でしょ⁇(笑)」
2人で横に並びながら
ラインを引いていく。
「だってな。だるい。」
「応援してるから
頑張ってよね♪」
「たぶんなー。」
葵は面倒くさそうに
ため息をついていた。
「あ、そう言えばね、
あたしのおばあちゃんが
お弁当作ってくれるの。
葵の分も作ってもらうから
明日のお昼、亮平や早奈英も
一緒に4人で食べよ。」
葵の家はお父さんだけだから
きっとお弁当なんか
作ってもらえないはず…。
毎日、売店のもの食べてるし…。
あたしがダメ元で誘うと…
「さんきゅ。」
葵は珍しく素直に頷いた。
最近、素直になって
たまに笑うようになった。
そんな葵を見ると
少しだけ嬉しくなる自分がいた。

