次の日あたしは、
まるで昨日とは別人みたいに
軽くなった心で
朝を迎えて学校に行った。






「ひなたっ‼︎」

学校に着くと、早奈英が
あたしの顔を見た途端
駆け寄ってきた。



「早奈英…
昨日はごめん…。」


「ううん‼︎
何も言わなくていいっ‼︎
ごめんね…あたしがちゃんと
ついて行ってあげてれば…。」


「早奈英…。」



早奈英は何度も何度も謝って
あたしを強く抱きしめた。




「あのね…早奈英。
あたし…少しだけ変わったの。」


「ん…⁇なぁに⁇」


「自分に正直に…
正直な気持ちで…
生きてみようと思う。」


「そっか…。よしよし。」



早奈英はあたしの言葉を聞くと
安心したように優しく微笑んで、
あたしの頭を撫でた。



正直な気持ちで生きて行けば
きっと、視野が広がると思った。

今まで自分の気付かなかったものに
気付けるようになって…

もっと自分を好きなれるような気がした。



ゆっくりと…
少しずつ。