「どうして…」
「ん…⁇」
「どうして…
ここに来たの…⁇」
しばらく泣き続けて
落ち着いた頃、
あたしは葵に問いかけた。
「亮平が学校を飛び出すお前を
見た、って聞いて。たぶん
ここにいるんじゃねぇかって思った。」
「そっか…。」
この場所を知ってるのが
葵で良かったって
この時そう思った。
「あの男の事で、お前が
いじめにあってるって聞いた。」
「早奈英から…⁇」
「ん。」
「あいつらも心配してる。」
「ごめん…。」
あたしはただうつむく事しか
出来なかった。
「俺にも話す気にはなれないか⁇」
「‼︎」
葵はそう言うと
真剣な眼ざしで
あたしを見つめる。
この時、葵になら
自分の感情を出しても
良いんじゃないかって思えた。
葵になら…
素直になっても
良いんじゃないかって思えた。
「…話せる。」
「そ⁇」
あたしが顔を上げると
葵はホッとしたように微笑んだ。

