ーキーンコーンカーンコーンー
学校に着くと、すでに
ホームルームの予鈴が
鳴っているとこだった。
「やばっ…」
あたしは慌てて
靴を履き替える。
「職員室は入り口入ってすぐ隣だから
中にいる誰かに聞けばいいと思う!!」
あたしがそう言うと
男の子は黙って頷いた。
「じゃあね!!」
あたしは男の子を取り残して
猛スピードで階段を駆け昇った。
ーガラッー
「はあっ…はあっ…セーフ!!」
「じゃ、ないっ!!」
コツンッ
「いったぁい…!!う~…」
勢いよく教室のドアを開けて
中に入ると、担任があたしの頭を
軽くグーで、コツンと、ぶった。
「はい、ひなたは、またちこーく(笑)」
あたしと一番
仲のいい早奈英(サナエ)がそう言うと
クラスが笑いで包まれた。
「え~…今日は人助けで遅刻したのーっ」
「つべこべ言わず、早く席に着く!!」
「…は~い。」
あたしは仕方なく席に着いた。
「じゃ、全員揃ったし、
ホームルーム始めるぞー」
ーコソッー
「ねぇねぇっ、ひなた、
人助けってなにー??」
あたしの後ろの席の早奈英が
ヒソヒソ話しで問いかけてきた。
「朝、隣街の制服着た男の子が
ここに転校してきたみたいで、
学校分かんないから一緒に
連れてきてあげたのー」
「えっ、転校生!?
どんな子??カッコいい??同い年??」
「んー、あたしは男にあんまり興味ないし、
特に気にして見てなかったからな~。
あ、でもたぶん同い年。」
「へぇ~♪そおなんだ♪
けどさ、ひなたせっかく可愛いのに
いまだに彼氏とかいらないなんて、
もったいないよー。」
早奈英はそう言うと、
あたしの目をじーっと見た。
「いいの、いいのー。
男なんてたいした生き物じゃないし。
友達と楽しくやってるほうがあたしは
ずーっと楽しいの。」
「え~」
あたしは早奈英の言葉を
軽く聞き流した。

