星空の日に



体育館の裏で
あたしと葵の2人だけになる。




「だっせーの。帰んぞ。」


地面に座っているあたしに
葵が手を差し伸べる。



「さっきも思ったんだけど…」

「ん⁇」



「嫌いじゃないってことは…
好きでもないって事⁇」


あたしは葵に問いかける。


「うん。好きでもない。」

「なんだそれ…。
変な奴なんだから…本当に。」


あたしは可笑しくなって
ふっ…と笑ってしまった。


「お前の方が変な奴。」


そう言われ、そのまま
手を掴んで引き上げられた。


「ちゃんと歩けよ。」

「はいはい。」




さっきみたいに
葵の制服の袖をつまんで
あたし達は体育館裏を後にした。








この事がきっかけで
葵はあたしを避ける事を辞めた。

相変わらず無愛想だし
不器用な優しさだけど…


それが葵で、
葵の良いところなんだって
ようやく分かったような気がした。


最初は出逢った事を後悔したけど
今では、いい友達になれそうかもって
思えるようになった。