星空の日に





女の子に連れてこられたのは
人があまり来なさそうな、
体育館の裏。



あぁー…
嫌な予感がする。
面倒くさい…。





「ねぇ、佐々原さんってさ
たくま先輩と付き合ってるんじゃないの⁇」


「は…⁇何のこと⁇」



あたしと宮原先輩が⁇
なに⁇
もしかして周りからは
そういう風に思われてるの…⁇




「とぼけてんじゃねーよ。」



その子はあたしを
力いっぱい睨んでくる。



「私さ、櫻木君の事
狙ってるんだよね。佐々原さん、
たくま先輩と付き合ってるのに
なんで櫻木君の事も
たぶらかしてんの⁇」



うわ…
そっちパターンか…。
葵も意外にモテるんだ…。



「あたし、宮原先輩とも付き合ってないし、
櫻木の事もそーいう、目で
見たことないんだけど。」



あたしも、負けじと
その子に言い返す。


「はぁ⁇よく言うよねー。
ビッチかよお前。」



は⁉︎
あたしがビッチ⁉︎
聞き捨てならない…。



「それはちょっと
聞き捨てならないんだけど。」


「なに⁇やんの⁇」






あたしはその子に
思い切り肩を押された。


ふらつく体で
立ってるのが精一杯なあたしは、
そのまま後ろに倒れた。



「櫻木君の前に出れない顔に
してやるよ♪♪」



拳を振り上げられる。



最悪…。
また顔じゃん。


あたしは無意識に
強く目を閉じた。