* * *
「ん…。」
顔が熱い。
顔が痛い…。
あれ…
あたし、何してるんだろ…。
ここ…
何処だっけ。
「おい。」
ー⁇ー
この声は…
誰だっけ…⁇
「ふぁ…。」
ぼーっとしていると
額にほんのり冷たくて
ほんのり温かいものを感じた。
「おい…。生きてんの⁇」
うん…。
生きてる。
生きてるけど…
「痛い…。」
意識がやっと
はっきりしてきた。
目を開けるとそこは保健室で、
あたしはベッドの上にいた。
「櫻木…⁇」
横を見ると葵が座っていて、
あたしの額に手を置いていた。
「お前、寝すぎ。」
「え…⁇どのくらい寝てた…⁇」
「嘘。少し。」
「なんだそれ…。」
保健室の窓から
心地よい風が入って来る。
「櫻木…おぶってくれてありがとう…。」
「おう。」
葵は少し照れたように
あたしから目をそらした。

