星空の日に



あたし達が近付いていくと
亮平の隣にいた葵も
あたし達に気付いたみたいだった。


一瞬、あたしと目が合うも、
すぐに目をそらされる。




なんなんだよ…。
そんな露骨に嫌な顔
しなくたって…。
ムカつく…。









ードンッ‼︎‼︎ー




「‼︎」

「…⁉︎ひなた⁉︎」





その時、
確かにあたしは誰かに
足をかけられた。







ードーーーーーンッ‼︎‼︎ー



気を抜いていたあたしは
廊下に顔から勢いよく倒れた。





「っ…。」


廊下にいた周りのみんなも
倒れた時の音に驚いて、
いっせいにあたしを見た。




「ひなた大丈夫⁉︎」

「大丈夫かひなた‼︎‼︎」



早奈英と亮平が慌てて
あたしのそばに駆け寄る。



「だ、大丈夫っ。」


あたしは
思い切り倒れた事が
恥ずかしくて
無理に起き上がろうとする。



「大丈夫なわけないでしょ⁉︎」

「動くな馬鹿‼︎」



倒れた拍子に
買ったばかりのパインジュースを
下敷きにしてしまったせいか
中身がこぼれていた。




「ぷっ。だっさぁーい♪」
「思い切りいったねー♪」




たぶん、足をかけた3年生が
あたしの姿を見て
嬉しそうに去っていった。



「っ…。いたたっ。」


とりあえず起き上がろう。
みんな見てるし…。



そう思いあたしが
立ち上がろうとした時だった。








「‼︎」



「ったく。」

「櫻木…⁇」



葵があたしの手を取って
優しくおぶってくれた。



「葵くん…。」

「葵っ。」

「俺がつれてく。
授業サボるから
後は頼んだ。」

「お、おう‼︎
ひなたをよろしくな‼︎」

「葵くんありがとうっ‼︎」



葵はそのままあたしを
おぶったまま歩き出した。