星空の日に



家を出てあたしは、
見慣れた道を一人で歩く。

季節はまだ朝が少し寒い春。
日中になるとポカポカであったかいけど…。



制服の袖を軽く引っ張って
両手を寒さから守るように温める。 


同じ高校の人達や
近くに住む人達が
行き来する。








「??」




足元に落としていた視線を
何気なくふっと前にやると
隣街の高校の制服を着た
見慣れない男の子がいた。


なんで隣街の子が
こっちにいるんだろ…。


あたしは気にはなったが
時間もないし
たいして興味も持たず
さっさと歩いた。



男の子の横を通りすぎる。





ーその時ー




「ちょっと…」

「へっ??」



不意に話しかけられ
間抜けな声が出た。


「……何でしょう。」


あたしは元々、人見知りだし
初対面の人とはなかなか
打ち解けない性格の為、いつも
そっけなく返してしまう。


「道…」

「道??」


「道に迷った。」



その人も無愛想な態度で
あたしの方に少しだけ
視線を向けた。





綺麗な茶色い髪の毛に
鼻筋の通った顔。
おまけに身長も高かった。


本当に見慣れない顔。

あ、そりゃそうか。
隣街の人だもんね。



「あの。」


「あ、え、えっと…
どこに行きたいの??」

「常高。」