「ちょームカつく…。
会いに行かなきゃ良かった…。」
「もー‼︎そんなこと言わないのーっ。
葵くん本当に心配してくれてたんだからっ。」
「それが伝わってこないから
ムカつくのーっ。」
ぶつぶつ文句を言うあたしを
早奈英が必死になだめた。
「っていうか、あいつが…‼︎」
ー‼︎ー
後ろを歩いている
早奈英の方を見ようと、
振り返った時だった。
「よっ♪」
「み、宮原先輩⁉︎」
そこには違う階にいるはずの
宮原先輩が立っていた。
「わっ…たくま先輩だ。」
後ろにいた沙奈英も
宮原先輩を見て
驚いていた。
「ねぇ‼︎なんでたくま先輩が
ひなたと話してるの⁉︎」
「わかんない‼︎いいなぁー…。」
周りの女子がコソコソ
話しているのが聞こえてくる。
「なんでここにいるんですか⁇」
「別に♪ちゃんと教室戻ったか
気になったから見に来た♪」
「心配しなくても
サボりません。」
「うん♪ちゃんといたから安心した♪」
宮原先輩はそう言うと
いつものように
ニッコリと笑った。
「あ、あの‼︎たくま先輩と
ひなたってどんな関係…」
「こら、早奈英。」
あたしと宮原先輩の間に
割って入ろうとした早奈英を
軽く睨んだ。
「だ、だってぇー…。」
早奈英はそう言うと
横目であたしを見た。
「関係って言われてもなぁ。
俺が勝手に気に入ってるだけ♪」
「「えっ⁇」」
宮原先輩の言葉に
早奈英とリアクションが被る。
「じゃあ俺、戻るな♪
ひなたちゃんまたねー♪」
宮原先輩はそう言うと
手を振りながら嵐の様に
自分の教室に戻って行った。

