星空の日に





早奈英に引っ張られながら
小走りでD組の教室に向かう。





「おーいっ、亮平くんっ‼︎」

「‼︎」


D組の前に着くと
早奈英が亮平に声をかけた。


こっちに気付いた亮平が
あたし達に近付いて来る。



「よぉ♪いきなり呼ばれたから
びっくりしたー。」


「ごめんねっ‼︎
ひなた連れてきたよー。」


「お‼︎お前朝っぱらから
どーしたんだよ⁇
葵が心配してたんだぜ⁇」


「うん。ごめん…。」


亮平に言われ、
無意識にうつむく。


「葵ーっ‼︎」

「⁇」



亮平は葵を手招きして
あたし達の方に呼んだ。


葵はカフェオレを飲みながら
面倒くさそうに近付いて来た。



めちゃくちゃ
面倒くさそうじゃん…。




「なに⁇」

「ひなたの事、心配してたろ⁇」

「別に。」



べ、別にって…‼︎
なんなんだこいつは‼︎


「…。」


葵は黙ってあたしを見る。


「な、何よ。
朝置いてったのは櫻木の方じゃん。」


負けじと葵を睨む。



「わり。
ま、ちゃんと学校来てたんならいいけど。
それだけ。んじゃ。」


「えっ、ちょっ…‼︎」


葵は真顔でそう言うと
自分の席に戻って行った。



「ははは(笑)
相変わらずお前ら
そんな感じなのな(笑)」


亮平が面白そうに
笑い出す。



「相変わらず嫌な奴…。」

「葵くんクールだからねー。」


「ま、なんだかんだ心配してたんだ。
とりあえずお前の顔見て
安心したと思うぞ‼︎」


「どーだかねー。
早奈英戻ろー。」


「えっ、あ、うん‼︎
亮平くんまたねっ‼︎」


「おうっ。またなー♪」



今度はあたしが
早奈英を引っ張るように
教室に向かって歩き出した。