宮原先輩が行って少ししてから
あたしも階段を上って
自分の教室に戻った。
ーガラッ…ー
静かに教室の扉を開けて
ハイハイをしながら
一番端っこにある
窓側の自分の席を目指す。
「…‼︎
ひなたっ…‼︎」
「しーっ…‼︎」
早奈英があたしに気づいて
驚いた顔をした。
そして何事も無かったかのように
自分の机の椅子に腰かけた。
ーコソッ…ー
「随分、遅かったじゃないっ…。
心配したんだからねっ…。」
「ごめん、ごめんっ…。」
頬を膨らませる早奈英に
手を合わせて謝る。
「すごい雨だから
来ないかと思った…。」
「うん、ごめんね…。」
静かな授業の中
早奈英と小声で言葉を交わして
あたしは窓の外を見つめた。
激しい雨はさっきより
少しだけおさまった気がした。

