ーガチャッー
「はぁ…。」
部屋に入って
ベッドに横になる。
おばあちゃんの言葉
ひとつひとつが
心に残る。
あたしもいつか
誰かを好きになって
母親になる時が
来るのかなぁ…。
もし…
その時が来たら
あいつみたいには
絶対ならない。
こんな風に辛くて苦しくて
寂しい思いを自分の子供には
絶対、絶対に…
「させない…。」
あたしは改めて
心に強く誓った。
「んんー…。眠い。」
睡魔があたしを襲う。
柔らかい枕に顔を埋めて
布団を被って電気を消した。
「ふぁー…。」
大きなあくびと共に
あたしは深い眠りについた。