「家どっち⁇」 「この筋を入ったとこ…。」 葵に道を尋ねられながら あたしは葵の後ろを黙って歩いた。 しばらく歩いて 住宅街に入る。 「ここ。」 おばあちゃんとあたしの 住んでいる、赤い屋根の 家の前で止まった。 「今日はごめんね。 ありがとうございました…。」 玄関の前で葵に頭を下げる。 「おう。じゃーな。」 葵はそう言うと、 あたしに背を向けて歩き出した。 「ねぇ…‼︎」 「ん⁇」 「また明日ね…。」 「おう。」 葵は左手を軽く上げて 暗い夜道を歩いて行った。