静かな夜道を葵と
並んで歩く。
車がたまに通るくらい。
「…。」
黙って横を歩く葵を
横目で見ると、
相変わらず無表情だった。
「ねぇ⁇」
「ん⁇」
「なんで喋んないの⁇」
「別に。いつもこんなんだけど。」
「あっそ…。」
櫻木って笑ったことあるのかな…。
今までは周りにあたし以上に
辛い思いとか苦しい思いとか…
こんなに寂しい思いをしてる人なんか
絶対にいないって思ってた。
だけど…
櫻木はあたし以上に
寂しそうな目をしていて
辛そうに見える。
何も言わないし
辛いなんて言葉には
出さなかったけど…
ープップッーーーーーーーー‼︎ー
「‼︎」
その時、車のライトで
照らされたのと同時に
クラクションを鳴らされた。
後ろから車が来ていたなんて
あたしは全然気づいていなかった。
「あっ…危なっ…‼︎」

