その後も特に会話するわけでもなく
あたし達は黙って空を眺めていた。
「やっぱり夜は昼間より冷えるね…。」
「そ⁇」
沈黙が耐え切れずに
あたしは口を開いた。
日中よりも気温が下がって
ずっと外にいたせいか
あたしの体も徐々に
冷たくなっていた。
「…。」
「⁇」
すると葵はいきなり立ち上がり、
あたしに背を向けて歩き出した。
「え、な、なに⁇
帰るの⁇」
「…。」
あたしも慌てて立ち上がる。
だけど、あたしの言葉を無視して
葵は見えなくなってしまった。
「なんなの本当に…。
変な奴。意味分かんない。」
葵の自分勝手な行動に
あたしは呆れかえって
また腰を下ろした。
「別にいいけどさ…。
無視するのはあんまりでしょ…。」
しばらく経っても
葵が戻ってくる気配は無かった。
「はぁ…。かーえろっ」
あんまり遅くなったら
おばあちゃんも心配するし…
帰ろう。
「よし…。」
あたしはスカートについた草を
軽く払って立ち上がった。

