「お疲れ様でしたー‼︎」
早奈英と亮平を見送って、
しばらくしてからあたしも
荷物をまとめて職場を後にした。
毎日、朝起きては仕事をして
疲れた体で歩き慣れたこの道を一人で歩く。
「んーっ…。」
立ち止まってから、体や
手を夜空に向けて伸ばす。
「わぁっ…。」
空を見上げると、そこには
学生の頃によく見上げていた
星が夜空いっぱいに輝いていた。
そういえば…
働きだしてからは一人で
空を見上げる事も無くなっていた。
いつのまにか…
あたしが変わってしまっただけで…
この空はいつも同じだった。
星の輝きも、あの頃と
何一つ変わっていない。
葵と行ったのを最後に、
あの空き地にも行っていない。
あの場所に行くと、葵との
思い出が多すぎてきっと思い出して
寂しくなると思ったから。
だけど…
「ちょっとだけ…寄ってみようかな。」
あたしは来た道を少しだけ戻って、
空き地へと向かった。

