星空の日に







外に出ると冷たい風が吹いていた。


イルミネーションは相変わらず
輝いていて、目がチカチカする。





「乗ってくれ。」


しばらくすると、葵のお父さんは
あたし達の前に車を停めた。

葵と一緒に後部座席に乗り込む。










「…。」

「…。」





車に乗るや否や、
あたし達三人の間には
どこか重たい空気が流れていた。

誰かが口を開くわけでもなく、
静かな車内。

あたしは車の窓の外を見つめながら、
流れていく景色を黙って見ていた。

外の冷たい空気が、
窓越しに伝わってくる。














車を走らせて数分。
いつの間にか、
葵の家の前に着いた。



「車を停めて来るから、
先に中に入っててくれないか。
葵、鍵持ってるよな⁇」

「持ってる。」

「分かった。」



葵のお父さんはそう言うと、
あたし達を降ろして
車庫に車を入れだした。



「ひなた。入ろう。」

「…うん。」



葵に手を引かれながら、
あたしは葵の家に入った。