ーガラッー
葵に支えてもらいながら病室を出る。
「親父…。」
「今、葬儀や火葬の事で
話が終わったとこだ。」
「そうか…。」
病室を出ると、どのくらい
泣いたのだろうか。
目を腫らした葵のお父さんが立っていた。
「ひなたちゃん…。」
「…。」
葵のお父さんの呼びかけに
軽く頭を下げる。
「少し話をしないか…⁇」
「…はい。」
「車を持ってくる。葵、
下でひなたちゃんと待っててくれ。」
「分かった。」
葵のお父さんはそう言うと、
足早に車を取りに一階へと
降りていった。
「歩けるか⁇」
「…うん。」
葵の手に引かれながら、
あたしも一階へと降りた。

