「ひなたっ…‼︎」
「うるさい…。」
ー‼︎ー
「ひなたちゃんっ…。」
あたしの名前を呼ぶ声に
耐えきれなくなったあたしは、
その時何が頭の中で切れた。
「うるさい…うるさい、うるさい‼︎‼︎
あたしはあんたの…娘なんかじゃない‼︎‼︎」
「ひな…たっ…。」
「あんたがあたしを捨てたあの日から…
あたしの中の母親は死んだ‼︎‼︎
あんたがいなくなってから…
毎日どんな思いであんたの帰りを
待ってたと思う⁉︎どんなに待っても
終わりの見えない留守番に…
どれだけ傷ついて…どれだけ
苦痛だったかあんたに分かる⁉︎」
「ごめんなさい…‼︎本当に本当にっっ…‼︎
だけど…あの時はあの方法しか思いつか…」
「言い訳はもうたくさん‼︎‼︎
これ以上あたしに関わらないで‼︎
今更…母親になろうなんて思わないで。」
「ひなたっ…‼︎待ってひなたっ‼︎」
「触らないで‼︎‼︎」
ーガチャッー
見えない目であたしの足に
しがみつく女を、あたしは
突き飛ばすと葵の家を飛び出した。

