星空の日に







* * *








「これが…お前の母さんが
13年前に姿を消した理由だ。」




葵はそう言って、
一通りの事を話し終えた。



「ち、ちょっと待って…⁇
全然分かんない…。」




あの女が目の病気で…
それが理由であたし達家族を残して…⁇


「わるかった…。
いつ話せばいいか分からなかったんだ…。
話してしまえばお前が傷付くのが
分かっていたから。」




葵の顔を見るたびに、
これは事実なんだって…
そう、言われている気がして
胸が苦しくなった。


脈が速くなって…
心臓が痛い。
血の気がどんどん
引いていくのが分かった。



「ひなた…」

「無理…。」

「え…⁇」

「無理…無理無理無理‼︎‼︎
今更何を信じろって言うの⁉︎
何が理由でも…あたしが
過ごして来た孤独な時間は
何も変わらないじゃない‼︎
今更そんな話しを聞いて
何をどうしろって言うのよ‼︎‼︎」


「ひなたっ‼︎落ち着け‼︎
俺だって許したくない…。
けど…いつ見えなくなるのか
分からないそんな状態なんだぞ⁉︎


「だから‼︎なんで今更なの⁉︎
今までずっと隠して来たんなら…
最後まで隠し通すのが普通でしょ⁉︎」


「ひなたっ…」


「あの女…
どこにいるの⁉︎
絶対許さない…‼︎」



ーガチャッー


「おい‼︎ひなたーっ‼︎」



あたしは葵の声を無視して、
雪が降る中、家を飛び出した。