星空の日に




「ひなこの目は…
もう限界なんだ…。」


「⁉︎」


「結局俺は…何の助けにも
なって無かった。
見えなくなっていく中で
あいつはひなたちゃんの事を
毎日考えていた。どのくらい
身長は伸びただろうか…って
毎日会えない娘の顔を
想像していた。
今のあいつの目は確実に
見えなくなって来ている。
だからせめて完全に見えなくなる前に
ひなこの希望で帰って来た。」


「何年もかかったのに
結局見えなくなるのか…⁇」


「今の医学ではそれが限界なんだ…。
今更帰って来たのはいいが…
母さんとの関係は完全に
冷め切っていたみたいだ…。
あの時どうして母さんに
何も言わず家を出たのか…
本当に後悔している。
本当に本当にすまなかった…。」


「なんだよそれ…。
許せって…そういう事かよ…。」


「許してくれだなんて
思っていない…。
ただ…お前には辛い人生を
送らせて申し訳ないと
今までずっと思ってきた…。」


「俺や母さんを見捨てた理由が
そんなのだって知った俺は
どうすればいいんだよ…。」