ーガチャッー
「今暖房入れるから
ちょっと待ってね。
座ってて⁇」
「ん。」
葵をソファーに座らせて、
あたしは急いで暖房をつけた。
「ココアとコーヒー、
どっちがいい⁇」
「ココア。」
「おっけー。」
食器棚の中にあるココアの
袋を取り出してマグカップに
粉を入れると、甘くて
いい匂いがした。
ポットのお湯を二つの
マグカップに注いでいく。
「熱いから気を付けてね。」
「さんきゅ。」
あたしがマグカップを手渡すと、葵は
2、3回ふーっと息を吐いて
湯気の立つココアを少し飲んだ。
話って…
一体何なんだろう…。
明日でもいいのにわざわざ
呼び止めて今日するようだから…
何かあった⁇
そんな事を考えながら、
あたしもマグカップに口をつける。
「…。」
「…。」
沈黙の中、あたしは
葵が口を開くまで
ただ黙って待っていた。

