星空の日に


「大丈夫?」

横を歩くその人は
何度もあたしの顔を覗いては
声をかけてきた。


「はい…」


とりあえず
恥ずかしすぎる…。
鼻血なんてダサすぎる…(泣)



「着いたっ」



ーガラッー


保健室に入ると中は
シーン…っと
静まり返っていた。

「おっかしぃーなあ…
先生いねぇーのかな」

その人は保健室の中を
キョロキョロと見回す。


「とりあえずここ座って?」

あたしは黙って頷き
指定された椅子に
腰を下ろした。


「手、離すよ」

そう言って鼻をつまんでいた手を
ゆっくり離させた。


「痛かったろー…」

その人がティッシュを手に取り
あたしの鼻を優しく
軽くつまんだ。


「すいません…」

「いやいや、俺の方がごめんな?」

「いえ…。」



………。



沈黙が続く。





しばらく経って
あたしの鼻血も
少しずつ止まりだした。


「ふぅ…良かったぁ。」

それを見て安心したのか
その人はふぅ…っと息をした。



「あ、でも顔腫れるかもしんねぇな」

立ち上がって冷凍庫の中から
氷を2、3個取って袋に入れた。


「冷たいかもしんねぇけど…」


そう言って氷の入った袋を
あたしに差し出す。


「ありがとうございます…」

あたしも素直に
その氷の入った袋を受け取った。