早奈英が教室を出た行った後、
教室に一人取り残されるあたし。
「葵が悪いんだからね…。」
さっきの言葉を思い出すたびに、
心がモヤモヤするのが分かった。
クリスマスなんて…
いつも孤独で…。
周りの皆んなが家族と過ごす時に
あたしはおばあちゃんと
ずっと二人っきりだった。
おばあちゃんと一緒なのが
決して不満があった訳じゃないけど…
いつもどこか寂しくて
物足りなくて…。
今年は本当に…
一人っきりだなぁ…。
そう思うと周りの皆んなや、
早奈英が羨ましく思えた。
「はぁ…。」
ーキーンコーンカーンコーンー
6限目の授業が始まる鐘と同時に
あたしは頭を伏せて
強く目を閉じた。
何も考えなくていいように。

