星空の日に



しばらく廊下を歩いて
葵の後ろについていくと
葵は図書室の前で立ち止まった。


「ん⁇なんで図書室⁇
もうすぐ昼休み終わっちゃうよ⁇」

「寒いから。」

「だって授業は⁇」

「だるい。」



葵はそう言うと一人で
図書室の中に入って行った。


「待ってよ〜。」



あたしも葵の後を追いかけて
図書室に入った。



図書室に入ると暖房が効いていて、
すごく暖かかった。

図書室はあんまり生徒も来ないし、
授業で使う事もないから
先生だっていない。




「ったく。こんなサボる場所
いつどこで、思いついたんだか。」

「あー、さみ。」



そう言いながら葵は
図書室の一番奥に行って
床に座ってコンポタを飲み始めた。


あたしもその横に腰を下ろす。




ーキーンコーンカーンコーンー



昼休み終了の鐘が
校内に鳴り響く。

「あ〜あ。
葵のせいでサボっちゃった。」

「別にサボろうとは
言ってねーし。」



葵は美味しそうにコンポタを飲む。


「美味しい⁇」

「不味いコンポタはこの世に無い。」

「あたしも飲みたいのに。」

「えー。」


あたしが欲しがると
葵は意地悪そうな顔つきになり
口元を緩ませた。


「ちょーだいよ。」

「やだ。」

「なんで⁇まだ怒ってるの⁇
あんくらい…。宮原先輩は
いつもあんな感じじゃんか…。」



あたしは少し口を尖らせて
そっぽを向いた。




ードンッー

「ひゃっ…‼︎」


その途端、あたしは壁際に
追いやられる。
いわゆる…壁ドン状態。


「あんくらい⁇
おまえはアホか。」

「な、なによっ。いじけ虫。」

「毎回、毎回おまえは隙が
ありすぎるわけ。 いい加減学べ。」

「だからってコンポタくれないなんて。
子供なんだから。ばーか…」



ー‼︎ー

「んっ…‼︎」




その時、ふいにキスをされた。
いきなりの事で頭が回らない。


「これでい⁇」

「ふぁっ…。」


気付けば口の中に
ほんのり温かいコンポタが
広がっていた。


く、口移し⁉︎




「ばばばば、ばかっ‼︎」

顔から火が出そうだった。
あたしが恥ずかしそうにするのを
葵は面白そうに見ていた。