「っ…‼︎」
あたしの中で何かが
崩れる音がした。
暗くて冷たい雰囲気が漂う霊安室。
そこに置かれたベッドの上には
顔に白い布をかけられた人が
寝かせられていた。
「身元確認をお願いします。」
医者はそう言って静かに布を取った。
ー‼︎ー
「おばあ…ちゃん…⁇」
そこには青白い顔をした
おばあちゃんがいた。
「ねぇ…おばあちゃん⁇
なに寝てるの…⁇
こんな…ところで寝てたら
風邪引くよ…⁇」
「ひな…たっ。」
「っ…。」
早奈英と亮平のすすり泣く声が聞こえる。
どうして皆んな泣いてるの…⁇
おばあちゃんは寝てるだけなのに…。
「おばあちゃん…ねぇ、
帰ろうよ…。起きて…⁇
おばあちゃ…」
ー‼︎ー
おばあちゃんの手を握ったあたしは
その冷たさに後退りする。
その冷たさは明らかに
「死」を物語っていた。
「ひなた…。」
「うわぁぁぁぁぁーっ‼︎‼︎」
それまで我慢していた感情が
一気に溢れ出した。
葵の胸の中であたしは
ただただ泣いていた。

