その後あたし達は1時間くらい4人で
飽きるくらいの大量の花火をし終えると、
川のほとりに腰かけて他愛ない話をしていた。
「皆んなはさ、
卒業したらどうするの⁇」
そんな中、早奈英がボソッと呟く。
「どうするのって⁇」
「進路とか。だって来年は
私達、将来の事について
真剣に考えなきゃでしょ⁇」
あたしが首をかしげると、
早奈英は少し真面目な顔つきでそう言った。
「進路かぁ…。」
進路の事なんて、まだまだ
先の事だと思ってた…。
「そう言う早奈英は⁇」
亮平が問いかける。
「んー…。私は障害を持った子や、
不登校になった子。あとは…
施設にいる子達の力になれる
そういう仕事がしたい。」
「へぇ♪早奈英は優しいから、
そういう仕事が向いてるかもな♪」
「ほんと⁇♪嬉しいなぁ…♪
亮平くんは⁇」
「俺は…そうだな。
うーん…。
そんな風に聞かれると難しいな(笑)
まだ決まってねーや♪」
亮平はそう言って
頭をかきながら笑った。
「ひなたは⁇」
「え…あたしは…。」
ふいに問いかけられて言葉に詰まる。
進路…。
あたしって何がしたいんだろう…。
「あたしは…。今まで夢とか
目標とか…そんなもの無かったし…。
ただ毎日どう生きていけばいいのか
そればっかり考えて生きて来たから…。」
「これから作ればいいんじゃね⁇」
「え…。」
それまでずっと黙って皆んなの
話しを聞いていた葵が口を開いた。
「夢とか目標。」
「そうだよ〜♪まだ時間もあるし
ひなたのペースでゆっくり
決めて行こうよ♪」
「そうそう♪どうせ俺や葵も
決まってないんだし。な、葵⁇」
「一緒にすんな。(笑)」
葵はそう言いながら
口元を緩ませていた。
「皆んなありがとう…。」
卒業までの間に
あたしにもやりたいことが
見つかればいいなぁ…。
つくづく3人の優しさに
助けられるそんな日だった。

