星空の日に

早奈英と並んで階段を降りて
体育館に向かう。


「!!」


その時、
葵が下から階段を
登ってくるのが見えた。

それと…
その横には亮平がいる。


「!!」

あたしが気づいたのと同時に
葵の横にいた亮平が
あたしに気づいた。


「お!!ひなたじゃん。
それと…早奈英っ」

亮平は早奈英の顔を見るなり
頬を赤らめた。

「あっ、亮平くんっ
お、おはようっ!!」


亮平に名前を呼ばれると
早奈英も照れたように
挨拶をした。


亮平の隣にいる葵は
あたしの顔を見ると
軽く頭を下げた。

それに応えるように
あたしも頭を下げる。


「いまから体育?」

亮平があたし達に問いかける。

「だよ~。」

「あれっ?亮平くんの隣の子って転校生のっ」

「あ、そうそうっ。葵ってゆーの♪
なんか話してたら意気投合してさ。な、葵っ」

「おう。」


亮平はそう言うと
嬉しそうに笑った。


「そうなんだねっ♪あたしは早奈英。
よろしくね、葵くん。」


「よろしく。」

葵はそう言うと
短く返事をした。


相変わらず無愛想だなぁ…


「あ、ひなたは葵のこと知ってるよな?
今朝、道案内してくれたって聞いたぜ~(笑)
ひなたもたまには良い事するんだな(笑)」

亮平はそう言うとあたしの顔を見て
笑いをこらえた。


「なによその言い方~。
あたしが普段は良い事してない
みたいじゃん(笑)」

「ははは♪ひなたは見た目通り
そっけないとこもあるけど、
良い奴だからこれから
仲良くしてやってな♪」

「おう。」

「見た目通りって…」


葵は軽く頷いた。


「んじゃ、そろそろ授業始まるし
俺たちは行くな~
あ、早奈英っ、また連絡するっ」


「うんっ!!またねっ♪」


亮平達はそう言うと
あたし達に手を振って
階段を登って行った。

すれ違い際に葵と目が合った。



…気がした。



「朝から亮平くんに会えて幸せ~!!
はぁ~ひなた~あたし達も行こ~っ」

「うん。」


早奈英は嬉しそうに
あたしの手を引いて
階段を駆け降りて行く。


あたしは朝と同じ様に
また妙に暑く感じた。